なぜ松本市が選ばれるのか
~暮らしの魅力をひも解くコラム~

長野県の中信地方に位置する松本市。北アルプスから流れる豊かな水に育まれ、街道が集積することで古くから交易拠点として栄えてきた同市は今、“暮らしやすい街”として全国から注目が集まる。

松本市がなぜ人気なのか、周辺環境や行政サービスをもとに以下の観点から、ひも解いてみよう。

・2021(令和3)年4月から、松本市は「中核市」へ
・「日本の都市特性評価 2024」で総合12位(シニア視点で2位、ファミリー視点で22位)
「生活・居住」16位、「環境」23位、「文化・交流」16位の評価
・子育て、医療、そして暮らす前からも手厚いサポート
“三ガク都”で自分らしい暮らしを始める

 

中核市となった松本市

松本市街地 夜景
松本市街地 夜景

松本市は2021(令和3)年4月から長野市に続いて県内2市目となる「中核市」に移行している。中核市とは地方自治法に基づく大都市制度のひとつで、都市の規模や能力に応じて、これまで県が担ってきた事業や権限の一部(約2,500もの事業)を譲渡されるものである。

これにより、松本市では保険・衛生をはじめ、生活に関する事業の多くを市が主導で担うことになり、窓口が一本化されることで、市民に向けてよりきめの細かい行政サービスが可能になる。

権限範囲の拡大により、市独自に基準を設定できるようになるため、市民にとっても最適な特色ある街づくりが進められる。そして、地方の新たな拠点都市となれば松本市の知名度・存在感は高まり、イメージアップが期待できるだろう。

主要136都市の中で、総合12位となった松本市

「松本城公園」の様子
「松本城公園」の様子

「森記念財団 都市戦略研究所」が2024(令和6)年10月に発表した「日本の都市特性評価 2024」によると豊かな居住環境のなかで、健康的に過ごせる街として主要136都市のなかで総合12位。さらに、シニア視点での順位は2位、ファミリー視点は22位、シングル視点では32位といずれも高評価であった。

高評価となった3つの項目

主な評価軸のなかで、特に評価が高かったものとして、次の項目が挙げられる。「生活・居住」16位、「環境」23位、「文化・交流」16位。

「生活・居住」としては、保育ニーズの充足度でスコアを伸ばしており、松本市の政策によってさらに居住性を高めてきている。また平均寿命・健康寿命で高評価を得るなど、シニアが元気な街であることもわかる。

「環境」については、2008(平成20)年に環境省の「平成の名水百選」に認定されるなど、豊かな水と自然に恵まれた地域であることは明々白々だ。

次に、「文化・交流」について、国宝松本城や国宝旧開智学校校舎などを有している松本市は、観光客誘致活動や文化・歴史・伝統への接触機会といった指標でも高い評価を得ている。

多彩な支援策で、手厚い子育てサポート

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松本市では、「こうのとり支援事業」、「こんにちは赤ちゃん事業」、「誕生記念樹交付事業」、「ブックスタート事業」、「一時保育事業」、「休日保育事業」、「出産・子育て応援交付金」、「乳幼児・子ども医療費助成制度」など、妊娠期から乳児期・幼児期・就学期まで多彩な支援策が施されていることも、魅力の一つだ。(詳細は松本市の 公式ホームページで)

そのほか、市内各所に子どもと保護者が集える施設が設置されていたり、中学校までの給食ではアレルギー対応食を提供している。

さらに、同市は県内で唯一「子どもの権利に関する条例」を制定し、子どもの権利相談室「こころの鈴」をはじめ、子どもの社会参加をサポートする活動を推進。このように自然豊かで、かつ子育てしやすい環境が整うことからファミリーを中心に高く支持されていると考えられる。

安心の医療体制で、人と社会の健康づくりが進む

長野県内初の地域医療支援病院でもある「相澤病院」
長野県内初の地域医療支援病院でもある「相澤病院」

「健康寿命延伸都市・松本」として、健康づくりと産業の発展の両軸を進める事を宣言している松本市。体の健康だけにとどまらず、“人”、“生活”、“地域”、“環境”、“経済”、“教育・文化”が健全であることによって、豊かに長生きすることが出来ると捉えている。

そしてもちろん、市内の医療体制も充実している。「相澤病院」や「丸の内病院」、「松本協立病院」などの総合病院の他、大学病院の「信州大学医学部附属病院」もある。また、「松本市小児科・内科夜間急病センター」などにより、24時間365日、安心して医療を受けられる体制が整っている。

住まい探しや職探し支援が充実

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松本市での暮らしを始める前から、支援も手厚くうけることができる。無料会員制度「楽園信州ファミリー」では、協賛企業から、暮らしに役立つサービスや特典が受けられる。例えば、新たに県内で住まいを購入される方向けに八十二銀行では、「信州☆移住特別ローン」として特別金利での住宅ローンを用意している。

他にも、U・Iターン就職・移住希望者のために、長野県の移住総合WEBメディア「SuuHaa(スーハー)」が開設されている。就職に関する求人やイベント・セミナー情報を取得できたり、先輩移住者たちの体験談を読めたりできる。

▼参考サイト
「楽園信州ファミリー」で特典がある企業の一覧
信州☆移住特別ローン(八十二銀行)
長野県の移住総合WEBメディア「SuuHaa(スーハー)」

「三ガク都」で、自分らしい暮らしを始める

新緑の上高地 岳沢と白樺
新緑の上高地 岳沢と白樺

前述の通り、様々な面で暮らしやすさが整っている松本市だが、「岳」「楽」「学」の3つの意味合いを含めて「三ガク都」のキャッチフレーズでも親しまれている。言わずと知れた、「上高地」や「美ヶ原高原」など、自然豊かな「岳」としての一面は世界に誇れる市の魅力だ。

また、「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」など国際的な音楽祭などが開催され、地域全体が音楽文化を育むまちとして「楽都」の側面ももっている。

さらに、明治時代、住人たちの寄付によって開かれた「開智学校」や「旧松本高等学校」などを代表とし、古くから、市民の学びに対する意識や質の高さが、まちの文化となっているだ。

「移住したい都道府県」ランキングで17年連続1位を獲得した長野県。そのなかでも、「三ガク都」松本市は、住環境が整い、どの世代にも人気の地域。「中核市」になり、県から事業や権限の一部が譲渡されたことで、今後さらなる行政サービスの拡充も期待できるだろう。

そして実は、東京都心までのアクセス性の良さも兼ね備えている。JR線特急あずさを利用すれば「新宿」駅まで直通で、約2時間半でアクセスできる。

思い描く暮らしは様々でも、松本市でなら安心して自分らしい生活を始められそうだ。

なぜ松本市が選ばれるのか
~暮らしの魅力をひも解くコラム~

所在地:長野県松本市 

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