石堂エリアの概要

北石堂町・南石堂町からなる石堂エリア。この一帯は、1889(明治22)年まで南長野町に属し、同年の町村制施行により長野町(現・長野市)の一部となった。「長野」駅周辺は明治中期以降に発展した長野の中心的な商業地で、現在に至るまで賑わいを見せている。一方、北石堂町の中でも西側は、賑わう駅周辺から徒歩数分の距離でありながら、「長野県庁」も近く、官公庁や県内の主要企業のオフィスなどが集まる中心業務地区となっているほか、住宅も多く、落ち着いたエリアとなっている。

長野市の歴史

善光寺
善光寺

長野市は「善光寺」の門前町として発展した街。「善光寺」の本尊、一光三尊阿弥陀如来は、552(欽明天皇13)年、仏教伝来の際、百済から日本へ伝えられた日本最古の仏像で、642(皇極天皇元)年に現在の地に遷座、644(皇極天皇3)年に伽藍が造営され「善光寺」となったといわれる。江戸期には、全国に「善光寺信仰」が広まり、『遠くとも一度は参れ善光寺』と謳われたという。「善光寺」の南側の参道は宿坊・旅籠、商家などが集まった門前町として、また北国街道の宿場町として発展、商業都市となった。現在の本堂は1707(永和4)年に建てられた、東日本最大の国宝建造物で、境内には多くの文化財がある。

「長野」とは、裾花川などにより形成された扇状地の緩い傾斜地につけられた地名で、中世の頃からの名称といわれる。現在の長野市の中心部に残る大字は1889(明治22)年の町村制の施行により誕生する長野町の前にあった町村名。大字長野は旧・長野町(1874(明治7)年までは長野村)、大字南長野は旧・南長野町(1881(明治14)年までは妻科村)であった。長野町は1897(明治30)年、長野県で最初となる市制を施行し、長野市となった。

1871(明治4)年、長野村に県庁が置かれて以降、政治・経済の中心として発展。南長野町には、1888(明治21)年に「長野」駅が開業、駅付近と「善光寺」を結ぶ表参道沿いは商業地となった。この道は大正期、「中央道路」(現・長野中央通り)として拡幅が行われ、1924(大正13)年、ほぼ一直線の太い道路が完成、街路灯も整備された。

石堂町の歴史

刈萱山西光寺
刈萱山西光寺

江戸期の石堂町は妻科村(のちの南長野町)に属していた町。町名は、「刈萱山西光寺」を1199(正治元)年に開山した苅萱道心と、その子ども・石童丸(石堂丸)にちなむ。苅萱道心は、元は筑前国の武将であったが、領地と家族を捨てて高野山へ出家、1199(正治元)年に信濃の「善光寺」に導かれ草庵を結んだといわれる。父を尋ねた石童丸も、高野山で出家し修行していたが、苅萱道心の往生後、その遺志を継ぎ、「西光寺」の二世となったという。「西光寺」の本尊は「木造苅萱親子地蔵尊像」となっている。1888(明治21)年、現在の南石堂町に「長野」駅が開業して以降は、「善光寺」への玄関口として、商業的にも発展した。

交通アクセス

現在の「長野」駅
現在の「長野」駅

南石堂町には、北陸新幹線などが利用できる「長野」駅があり、鉄道の利用に便利。石堂エリア周辺には、高速バスのターミナルもあるほか、国道19号など主要国道も通り、自動車の利用も快適。

行政・公共施設

長野県庁
長野県庁

長野県庁」の庁舎は、1874(明治7)年、石堂エリアの北、当時の長野町、現在の「信州大学教育学部」の場所に置かれ、1913(大正2)年からは現在地に置かれるようになった。隣接する大字南長野一帯にも多くの官庁や企業が集まるようになり、長野県の中心地として発展した。現在も石堂エリア周辺には、「長野県庁」「長野中央郵便局」をはじめ、県・市の中心となる官公庁・公共施設、「八十二銀行 本店」「JA長野県ビル」「長野県労働金庫」「長野県信用組合」など長野県の金融・経済を支える企業・組織、「信濃毎日新聞社」「長野放送」をはじめとするメディアの本社などがある。

子育て

長野市芸術館
長野市芸術館

石堂エリアの中でも、特に西側はオフィスや住宅が多く落ち着いた印象で、子育てや教育の環境としてもおすすめ。このエリアの通学指定校となる「長野市立山王小学校」は1923(大正12)年開校の伝統校。市内には国立の「信州大学教育学部附属長野小学校」「信州大学教育学部附属長野中学校」もある。近隣には保育園も複数あるほか、塾・予備校、習い事施設も身近にあり通わせやすい。このほか、歴史ある土地であり、ホールなど文化施設も充実しているので、本物の芸術や伝統に触れる機会を多く作ることができるのことも魅力といえるだろう。

公園・環境

セントラルスクゥエア
セントラルスクゥエア

扇状地上となる長野には、中世以前から、裾花川から取水する農業用水(「善光寺平用水」)が開発された。現在も市の中心部に用水のせせらぎが流れ、ホタルなどさまざまな生き物も生息し、市民に憩いを与えている。裾花川沿いには遊歩道も整備されているほか、市の中心部には公園や広場もあり、散策やショッピングの折に訪れ、休憩や四季を感じるのもおすすめ。中央通り沿いの、「長野オリンピック」の表彰式会場跡は、再整備され「セントラルスクゥエア」として2020(令和2)年に開園した。

ショッピング・グルメ

ながの東急百貨店
ながの東急百貨店

石堂エリアの中でも「長野」駅周辺は、明治中期の駅の開業以降、「善光寺」の表参道の一部となり、多くの参拝客・観光客が訪れる商業地として発展した。現在も、明治期創業の店舗も見られる。駅前には市内唯一の百貨店「ながの東急百貨店」やステーションビルの「MIDORI 長野」など、大型の商業施設もある。

また、駅前には「南石堂町商店街」「北石堂町商店街」など、賑わう商業街も形成されている。

南石堂町商店街
南石堂町商店街

写真の「南石堂町商店街」は、駅の西側に広がる商店街で、「中央通り」沿いには大型店や商業ビルが多いが、少し路地を入ると、隠れ家的なお店もある。

南石堂町商店街
南石堂町商店街

二線路通り、しまんりょ小路沿いなどには飲食店も多く、夜まで賑わいを見せる。

ニ線路通り
ニ線路通り

一方、北石堂町の中でも西側のエリアには、近年、古民家のリノベーションや、オフィスビルの一室を利用したおしゃれなお店も多く開店しており、商業的にも注目されている。

IVY PRODUCTS(アイビープロダクツ)
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