岡谷うなぎを多彩な食べ方で

やなのうなぎ観光荘松本店

創業70年を迎えるうなぎ料理の専門店。本店は「信州うなぎのまち岡谷」（岡谷市）の自然豊かな山間にある。名称は、ほたるの光を観る荘（やかた）であったことと、本店のすぐそばを流れる天竜川で、江戸時代に「簗（やな）」と呼ばれる仕掛けでうなぎをとっていたことが由来となっている。松本店は渚2丁目の路地を入った隠れ家的な場所にあり、古民家を改装した空間にジャズが流れる落ち着いた雰囲気だ。

「脂が乗ったうなぎ」にこだわり、鮮度、色合い、風味を確認したうえで仕入れるのが信条。関東風の背開きにして串を打ったうなぎは、蒸さずにそのまま炭火で焼き上げる。たれは、半世紀以上受け継がれている熟成だれを使用。炭火焼きの香ばしさと甘めのたれが、うなぎの旨味を引き立ててくれる。

席に案内されると「うなぎおかき」「うなぎの骨せんべい」がお茶とともに供される。メニューを開くと「焦がしねぎひつまぶし」や一品料理の「うなぎの燻製シーザーサラダ」など、バリエーション豊富なうなぎメニューが並ぶ。定番のうな重やうな丼には、お吸い物や漬物が付き、お吸い物は追加料金がかかるが、きも吸いに変更可能だ。また、テーブルに用意されたオリジナルの「わさびのたれ」をかけると、また違ったおいしさを楽しめる。