スペシャルインタビュー

暮らしながら自然と四季の移ろいや食も楽しめる、子育てにも理想的な松本市への移住/秋葉さん

東京都三鷹市出身の秋葉(あきば)さんは、「信州大学」への進学を機に松本市に移住しました。大学卒業後は松本市役所に入職。現在は松本市総合戦略局アルプスリゾート整備本部に勤務し、自然豊かな松本市のPRなどに勤しむ、秋葉さんにお話をお聞きしました。

取材にご協力いただいた秋葉さんと、奥様(提供:秋葉さん)
取材にご協力いただいた秋葉さんと、奥様(提供:秋葉さん)

住み続けたいと思えるまち

――移住されたきっかけは大学進学だったとのことですが、選択肢の中に長野県が入ったきっかけはなんだったのでしょうか。

秋葉さん:松本市の隣の塩尻市が母の出身地だったので、子どもの頃から年に数回、松本市にも里帰りのついでに遊びに来ていました。そんな経験もあって、大学進学にあたって「長野県もいいな」と思い立ち、「信州大学」に進学したんです。

卒業後は行政関係の仕事に就きたいと思い、三鷹市と松本市の両方を検討していましたが、将来のことを考えた時に「住むならこっちだ」と思って松本市を選びました。

お話を伺った秋葉峻一さん
お話を伺った秋葉峻一さん

――最終的に松本市を選んだとのことですが、決め手になったことがあれば教えてください。

秋葉さん:周囲に山がある環境と水のおいしさ、自然の近さですね。朝日に輝く北アルプスだとか、夕日に照らされる美ヶ原高原といった松本市の風景が気に入ったからですね。今となっては東京に行くと「山がないな」とそわそわしてしまいます(笑)。

東京に住んでいた時はちょっと思い立たないと、なかなか自然と触れる機会がありませんでした。松本市での暮らしは、自然との距離感がすごく近いです。街中を歩いていても、あちこちに地下水が湧き出ていたり、小さい川が流れていたり、自然が身近にあることを実感しますね。

街中に湧く井戸水。北アルプスなどの周囲の山々から清らかな水が流れ込み、松本市の地下水として湛えている。
街中に湧く井戸水。北アルプスなどの周囲の山々から清らかな水が流れ込み、松本市の地下水として湛えている。

秋葉さん:水道水がおいしいというのもすばらしいことだなと感じています。松本市にある妻の実家から自家栽培のお米をもらうことがあるのですが、そのお米がもう美味しくて、美味しくて。美味しい水で育てたお米は、やっぱり美味しいものなのだなと、実感します。

ただ歩くだけでも、贅沢な時間を楽しめる

――平日と休日はそれぞれどのように過ごされていますか。

秋葉さん:休日はよく散歩をするようになりました。松本市出身の妻は植物にとても詳しくて、「これは〇〇の木だから、春になると何色の花が咲くよ」とか「この木はこういう実ができるよ」ということを教えてくれるんです。毎回新鮮に楽しみながら聞いています。同じ道でも四季の移ろいによって景色が変わるということに、気づけるようになりました。目的地がちょっと遠くても、時間があれば歩こうかなという気持ちになったり、目的もなく、ただ歩きたいから歩くということもあります。松本暮らしならではの、贅沢な時間の使い方をしているなと思います。

松本で結婚式を挙げられた秋葉さん(提供:秋葉さん)
松本で結婚式を挙げられた秋葉さん(提供:秋葉さん)

秋葉さん:子どもを育てるにもいい環境だなと思います。来春に子どもが生まれるのですが、自然豊かな場所で、子育てができることがとても楽しみです。

――自然のなかで四季を感じながら子育てできるのは理想的ですね。働く環境としてはいかがですか。

秋葉さん:現在は松本市安曇支所に勤務し、上高地エリアを担当しているので、多い時は週に2、3回上高地や乗鞍高原に会議に行くこともあります。冬季はデスクワークや市内での打ち合わせがメインになります。上高地の開山祭、閉山式では地域の方と一緒になって運営し、受付などを担当しています。

「上高地」
「上高地」

秋葉さん:数年前までは観光プロモーション課に所属しており、「松本城」の向かいにある「松本市役所」に勤めていたので、仕事終わりに先輩や同期の仲間とそのまま飲みにいくことが多かったです。松本は個人店が多いので、「次はこのお店に行こう」という感じで、いろいろなお店をまわるのが好きでした。

また、松本市は人がやさしいな、と思うことも度々あって、同僚のご両親にもよくしてもらっています。「松本の母だと思ってなんでも頼ってくれ」という「松本の母」が2、3人いますね(笑)。もともと松本に住んでいる方たちなのですが、すぐに輪に入れてくれて、仲良くしていただけるのでとても有難いです。

「蔵の町」と呼ばれる中町通りにある、老舗洋食店「おきな堂」はお気に入りのお店の1つ(提供:秋葉さん)
「蔵の町」と呼ばれる中町通りにある、老舗洋食店「おきな堂」はお気に入りのお店の1つ(提供:秋葉さん)

まちのシンボル、国宝「松本城」

――松本市のお気に入りスポットや、風景があれば教えてください。

秋葉さん:北アルプスや「松本城」を見るたびに「自分はすごいところに住んでいるな」と改めて思います。観光客の方が松本城のすばらしさや美しさに感動して、テンションが上がっているのを見ると、松本市民の一員として誇らしい気持ちになります。

観光プロモーション課に所属していた時は、夏は地域の太鼓グループが演奏する「国宝松本城太鼓まつり」、冬は氷の彫刻を飾る「国宝松本城氷彫フェスティバル」などの運営にも参加しました。もともとの住民の方にとっては日常的な場所かもしれないですが、歴史的建築が市民に愛され続け、まちのシンボルとして存在しているというのはすごいことだなと、見るたび、通るたびに思っています。

国宝「松本城」
国宝「松本城」

――松本市でこれから新たにチャレンジしてみたいことはありますか。

秋葉さん:今の部署に異動したら山好きな人がゴロゴロいるので、これまで自分で登ったことはなかったのですが、「どんな魅力があるんだろう」と興味が湧いてきています。ハードルの高さも感じつつも、まずは職場から見える上高地周辺の山に登ってみたいと思っています。

同じく移住者インタビューを受けてくださった肥後さんも、秋葉さんと同じ職場で山好きな方。
同じく移住者インタビューを受けてくださった肥後さんも、秋葉さんと同じ職場で山好きな方。

――最後に、これから松本市エリアに住むことを検討されている方々へ、メッセージをお願いします。

秋葉さん:松本市は3つのガク都「岳都」「楽都」「学都」を謳っていて、学びの場もたくさんありますし、音楽も盛んです。「セイジ・オザワ松本フェスティバル」がまちをあげて行われており、子どもたちも松本城で演奏する機会があるなど、小さい頃から音楽に触れられるのも松本市独自のことだと思います。

この環境が好きな方だったら、住んで不自由はないし、自分が好きなライフスタイルが実現できるのではないかなと思います。いいところがたくさんあるまちなので、興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてください。

上高地の河童橋で(提供:秋葉さん)
上高地の河童橋で(提供:秋葉さん)

 

秋葉峻一さん
秋葉峻一さん

秋葉(あきば)さん

東京都三鷹市から、大学の進学をきっかけに移住した秋葉さん。現在ではご結婚され、まもなくお子さんも生まれ、パパさんになる予定。自然や食の豊富な松本市で、家族が増えることを楽しみに準備を整える。

※この情報は2023(令和5)年12月時点のものです。

 

暮らしながら自然と四季の移ろいや食も楽しめる、子育てにも理想的な松本市への移住/秋葉さん
所在地:長野県松本市 

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