スペシャルインタビュー

コミュニティづくりを大切にする松本市への移住で、退職後の暮らしをアクティブに楽しむ/蘆名さん

長野県松本市にお住まいの蘆名(あしな)さんは、「松本まちなか観光ボランティアガイド」の研修を受けるなど、アクティブに活動する70代。「どちらかというとインドア派」という奥さまとともに、2021(令和3)年に移住を決めました。そんな蘆名さんに、移住後の暮らしや松本市の魅力についてお話をお聞きました。

今回お話を伺った、蘆名秀行さん
今回お話を伺った、蘆名秀行さん

息子夫婦と孫が暮らす松本市に移住

――まずは、松本市に移住されたきっかけをお聞かせください。

蘆名さん:次男家族が松本市に住んでいたので、孫の顔をすぐに見られる場所に暮らそうと神奈川県川崎市から移住しました。もともと長野県には旅行や避暑で毎年訪れていたので、暮らしがイメージしやすかったのもきっかけの一つです。

最初は賃貸住宅で暮らしをして、しばらくしたら分譲マンションを探そうと思っていたところ、移住前にちょうどいいマンションを見つけたので、移住のタイミングで購入し、現在も住んでいます。

蘆名秀行さん
蘆名秀行さん

蘆名さん:市街地には生活に必要なものが、ちょうどいいサイズ感でまとまっていて、大阪市出身の妻も、ここの暮らしやすさを気に入っています。週1回は車で買い物に行きますが、「松本」駅や大型ショッピングセンターの「イオンモール松本」、国宝「松本城」などにも徒歩で行けて、暮らしやすいだけではなく、日々の散歩も楽しいです。

国宝「松本城」
国宝「松本城」

シニアが活躍する地域づくり活動も盛ん

――移住されて2年とのことですが、知り合いが誰もいない土地で暮らし始めていかがでしたか。

蘆名さん:以前暮らしていた川崎市のマンションでも、ご近所付き合いがしっかり築けていました。移住後もゼロからにはなりますが、また地域の方と知り合いたいと思ったので、いろいろな場所に顔を出しました。今は、松本市スポーツ協会を通して参加したスポーツ教室をきっかけに、地域の卓球クラブとテニスクラブに所属しています。

卓球は平日の週3回、それぞれ違うクラブに通っています。テニスは毎朝練習があるクラブに所属しているのですが、私は時々顔を出す程度で楽しんでいます(笑)。移住するまでは文化や山登りのイメージだけだった松本市ですが、実はスポーツも盛んで、スポーツ施設も充実しているんですよ。

image photo
image photo

蘆名さん:土日は妻と過ごす時間と決めて、ゆったり過ごしています。孫の子守りを頼まれた時は、市街地や北アルプスを一望できる「松本市アルプス公園」を訪れたり、春は桜がきれいな「弘法山古墳公園」でお花見をしたり。1年を通してさまざまなイベントが行われているので、四季折々に楽しんでいます。

「松本市アルプス公園」
「松本市アルプス公園」

――とてもアクティブに活動されていますね。他にも参加されているコミュニティなどあれば教えてください。

蘆名さん:松本市市民学芸員養成講座を受講中で、地域の文化財などについて勉強しています。また、松本市内の観光ガイドを行う「松本まちなか観光ボランティアガイド」の研修も受けています。

第12期市民学芸員養成講受講生の蘆名さん
第12期市民学芸員養成講受講生の蘆名さん

蘆名さん:松本市では「松本市は屋根のない博物館」という考え方のもと、地域のさまざまな拠点が連携して、「松本まるごと博物館」という活動を展開しているんです。こういったことに興味があるシニア世代の方は、人数は多くはないかもしれませんが、とても活発な方が多く、思いがけないところで知り合いと出会ったり、人のつながりができたりしています。

市民学芸員、観光ボランティアガイド、どちらもまちのことをより深く学び、勉強し続けられるので、とても刺激になっています。来年の春には、「松本市立博物館」や松本市のまちなかでガイドができればと思います。

「松本市立博物館」
「松本市立博物館」

蘆名さん:2023(令和5)年に移転オープンした「松本市立博物館」はお気に入りの場所のひとつです。1階にある市民交流スペースは誰でも無料で利用できるオープンな場所で、学生が勉強したり、ちょっとした打ち合わせに使えたりするのもいいですよね。

「松本市立博物館」1階のフリースペース。今回のインタビューも、ここで行った。
「松本市立博物館」1階のフリースペース。今回のインタビューも、ここで行った。

オンラインの移住者コミュニティで情報交換

――今後、新たにチャレンジしてみたいこともありますか。

蘆名さん:Slackというアプリを使った「コミュリンクまつもと(※1)」(ヨクスムマツモト運営)というコミュニティがとても便利で、移住前の方でも、先輩移住者に直接質問できます。私もここを通じて情報交換をしたり、移住者交流会に参加したりしています。

ただ、私の世代の利用が少ないので、今後チャレンジしてみたいこととしては、ここにシニア世代向けの移住者コミュニティをつくれたらいいのかなと考えています。

(※1:参照リンク:https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/matsumotogurashi/4084.html

「コミュリンクまつもと」(引用:松本市)
「コミュリンクまつもと」(引用:松本市)

――最後に、これから松本市エリアに住むことを検討されている方へ、メッセージをお願いします。

蘆名さん:自然も街の暮らしも両方を楽しめて、生活に必要なものがコンパクトにまとまっている松本市は、暮らすのにとても利便性が高いと感じています。病院や保育施設も充実していて、長く暮らすにも安心ですし、インターナショナルスクールや国立大学もあり、学びの場も充実しています。

近代建築が多い上土通り。旧市庁舎の面影を残す建物は市営住宅としてリノベーションされ、1階には北欧雑貨の店が入る。
近代建築が多い上土通り。旧市庁舎の面影を残す建物は市営住宅としてリノベーションされ、1階には北欧雑貨の店が入る。

蘆名さん:松本市は湧水がたくさん湧いているのも魅力。誰もがくめる井戸水が24カ所もあるんですよ。私も、近所に湧いている井戸水で毎日コーヒーを淹れるのが日課になっています。皆さんにも、ぜひ松本での暮らしを楽しんでいただきたいと思います。

周囲の山々の清らかな水を地下にたくわえる松本市。蘆名さん愛飲の井戸は「辰巳の御庭」。
周囲の山々の清らかな水を地下にたくわえる松本市。蘆名さん愛飲の井戸は「辰巳の御庭」。

 

蘆名秀行さん
蘆名秀行さん

蘆名(あしな)さん

奥さまとともに、2021(令和3)年にお孫さんも暮らす松本市へ移住。テニスや卓球などの運動だけでなく、「松本まちなか観光ボランティアガイド」の研修を受けるなど、アクティブに活動している。

※この情報は2023(令和5)年12月時点のものです。

 

コミュニティづくりを大切にする松本市への移住で、退職後の暮らしをアクティブに楽しむ/蘆名さん
所在地:長野県松本市 

詳細地図